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私たちは、寺院の再生を通じて地域に新たな活力を生み出しています。
お寺を人々の拠り所とし、学生との交流の場として開くことで、地域に根付く文化を未来へとつないでいきます。

寺院再生までの流れ

  • 1 着眼

    1本の相談から始まった、
    地域と人の物語

    後継者不足により、畑が放棄されつつあった小田原・下中地区。ある農家さんが高齢化により耕作困難となった畑を、地元の禅寺「禅龍寺」に寄付しました。畑を受けとった住職・平本祥啓さんは、寄付の思いを大切にしながらも、その土地をどう活かすべきか悩んでいた中、長年親交のあった私たち彩プロダクツに相談の声が届いたのが、すべての始まりです。私たちは、地方の寺院が直面する檀家離れ・墓地離れ・後継者不在といった課題を受けとめ、「”農”を軸とした人と地域をつなぐ”循環”」を提案。この土地は、100年にわたり地域に根ざしてきた”下中たまねぎ”の産地であることに着眼し、単なる農地としてではなく、世代や立場を超えて人が関わる「地域再生のフィード」としてのプロジェクトを立ち上げました。

    POINTS

    ”再生”の可能性

    「墓地」ではなく「循環」の場へ
    寺院の土地活用に、地域産業という新たな選択肢と役割を提案。
    歴史ある農地に意味を加える
    100年以上続く”下中たまねぎ”に着目し、人が集い・繋がる場を再構築。
  • 2 設計

    地域×学生×福祉×寺院による共創の仕組化

    私たちは、農業を起点に、多様な立場の人が関われる持続的な仕組みの設計を進めました。地域に若い視点を取り入れるため、東京大学農学部の学生グループ「東京大学Aglien」を誘致し、地元農家とチームを組んで「下中たまねぎ」の栽培に取り組みました。研究中心だった学生たちは、地元農家から技術指導を受けながら、”作物を育てること”の意味を学んでいます。
    また、障がいのある方の就労支援グループ「みりおんリーフ」と連携し、出荷作業の場を提供。湘南在住の社会人女性が集う「湘南ブランディングチーム」による加工・パッケージ開発によって、収穫されたたまねぎは地域のマルシェで販売。「地域・学生・福祉・寺院」が連動する循環型モデルが、この地で着実に根づきました。

    POINTS

    多様な立場が
    関わる”しくみ”

    若者の学びを地域の力に
    東京大学の学生が研究の枠を超え、農場で「育てる」実践の場を創出。
    ”働く場”としての農業を再設計
    障がいのある方と連携し、就労支援の場として出荷や作業工程を提供
  • 3 プロデュース

    発信がつなぐ、地域と人のストーリー

    私たちが手がけたこのプロジェクトは、関わる一人ひとりのやりがいや誇りを育みながら、地域内外から高い関心と評価を集めています。活動の広がりはSNSでの投稿から始まり、やがてテレビでも特集が組まれるなど、注目の輪が大きく広がっていきました。
    その中で、たまねぎを実際に試食された女優・羽田美智子さんが、その美味しさと取り組みに賛同いただき、プロジェクトにも参画。広告塔としてSNS発信やオンライン販売など、広報面で力添えをいただいています。
    さらに、「東大Agrlien玉ねぎ」としてブランド化された本商品は、ミシュランガイド掲載店でも使用され、味と物語の両面で確かな評価と信頼を築いています。
    地域の魅力を内外に届ける、そんな循環が今も着実に広がり続けています。

    POINTS

    発信から広がる
    ”地域価値”

    発信から生まれる共感の輪
    SNSでの拡散からテレビ出演、著名人の参画へ。地域発信から生まれた人の輪。
    ”語れる”ブランドへの成長
    美味しさを超えた、ストーリー性がある「東大Agrlien玉ねぎ」ブランドを構築。
  • 4 寺院再生

    お寺は、地域の宝

    プロジェクトの原点である禅龍寺は、いまや寺院の役割を超え、人と地域をつなぎ、循環を育む”地域の拠点”へと進化しています。 かつて「墓地にするしかない」と思われていた農作放棄地は、地域の力により『下中たまねぎ』の産地として再生され、子どもや若者、福祉事業者、そして来訪者が関わる新たな交流の場となりました。
    “開かれたお寺”というあり方が、地域ににぎわいと継続的な関係性を生み出し、結果として寺院経営にも新たな可能性をもたらしています。
    私たちは、お寺は地域の未来を紡ぐ拠点へと導きました。
    人が集い・関わり・育っていく、この場所は地域の宝として機能し始めています。

    POINTS

    お寺を”地域の拠点”へ

    “開かれたお寺”という新しい役割
    墓地ではなく農業を起点に、多世代・多立場が関わる循環の場を創出。
    地域と歩む、持続可能な寺院経営
    信仰の場を超え、地域産業や経済の流れを生む「未来型寺院モデル」へ。

お寺とコミュニティ

私たちは、地域コミュニティの中心であるお寺の土地で農業を営んでいます。 農業は、土地を貸してくださるお寺や、技術を教えてくださる農家さん、温かく見守ってくださる地域の方々など、多くの方の支えがあり、実現できます。 農園を通じて人と人の緩やかなつながりが生まれます。

私たちは、この場所から得た学びや経験を、小田原の美しい景観と調和しながら地域に恩返ししていきたいと思っています。

禅龍寺農園は、小田原に根ざしたAgrlienの象徴としてあり続けます。

東大生 × 農業

このプロジェクトは、2016年に耕作放棄地の再生から始まりました。 禅龍寺農園と名付けられた地にAgrlien と称した東大生メンバーが集まり、 石をどけ、土を耕し、二年目には作物を植えられる環境になりました。 「東大生なのに農作業をしているのか」などとよく声をかけられます。 東大生は農業に出ないと思われている分、 泥まみれになっている私達の姿が奇異に映るのでしょう。 農園での学びは、教室で学ぶ農業以上にリアルで、 普段の生活に気づきがあります。

農作業をするのに東大生である必要はありませんが、私たちにとっては大きな意味をもたらします。

下中たまねぎの
栽培・販売を行う方々

  • 秋澤忠隆さん

    下中たまねぎの栽培指導者。里山再生と人づくりを熱く語る若き農業家。

  • 平本祥啓さん

    畑を所有している禅龍寺住職。地域の居場所としてお寺を開放し、学生たちの育成にも積極的。

  • 東京大学Aglien

    東京大学を拠点とする学生団体。小田原で農業を学び、生産と消費をつなげる。

  • 湘南ブランディングチーム

    湘南在住の多様な経験を持つ社会人女性チーム。玉ねぎの加工やパッケージ贈答品などを手がける。

  • みりおんリーフ

    就労支援B型事業所。障害を持つ方々が農作業や出荷作業を行う。

  • 羽田美智子さん

    女優の羽田美智子さん。下中たまねぎを知ってから大ファンに。自身のオンラインショップでの販売も。

Agrlien下中玉ねぎオンラインショップ

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